私たちの身の回りに存在している、さまざまな種類の微量化学物質に反応して苦しむ、化学物質過敏症(Chemical Sensitivity=CS)。重症になると、仕事や家事が出来ない、学校へ行けない……など、通常の生活さえ営めなくなる、極めて深刻な“環境病”です。

※化学物質過敏症は、日本ではCSとも呼ばれますが、欧米ではMCS(MultipleChemical Sensitivity=多種類化学物質過敏症)の略称のほうが一般的です。


■シックハウスや農薬などで発症

化学物質過敏症(CS)の発症原因の半数以上が、室内空気汚染です。
室内空気汚染による健康影響は、「シックビル症候群」「シックハウス症候群」とも呼ばれています。
自宅や職場、学校などの新築、改修、改装で使われる建材、塗料、接着剤から放散される、ホルムアルデヒド、揮発性有機化合物(VOC)などが、室内空気を汚染するのです。

建築物自体だけでなく、室内で使われる家具、殺虫剤、防虫剤や、喫煙なども室内汚染を引き起こし、CSの発症原因になります。  

室内、屋外を問わず盛んに使われている有機リン系農薬(殺虫剤)は、さまざまな毒性(神経作用、アレルギー悪化、視力低下など)が指摘されています。

特に問題なのが、有人・無人ヘリコプターによる空中散布です。
ガス化された農薬が、対象地の田畑や森林だけでなく、周辺の住宅地などにも長期間留まり、有機リン中毒やCSなど、深刻な健康被害をもたらしています。

また、農産物生産以外の目的で使われる農薬(シロアリ防除剤、庭・公園・街路樹の殺虫剤など)には、ごく一部を除いて規制がなく、発症原因となったり、発症者を苦しめています。

化学物質過敏症の原因
シックハウス 59%
農薬・殺虫剤 21%
有機溶剤 8%
その他 12%
患者221名(女性164名、男性57名)。6〜62歳(平均42歳)。
北里研究所病院臨床環境医学センターの坂部貢先生による

ままさんの発症から現在まで(2004.12現在)
2000年6月 新居入居
2000年10月23日

2001年5月29日
脱力感、アトピー、腸炎など → 「シック ハウス症候群」と診断される
皮膚が角質化し、皮膚呼吸困難、体温調節不可能で苦しい。
目は腫れあがり視界不良、硬化で言葉を話せない状態。
自家用者通院中、突然眼前が真っ暗になる。
歩行困難、寝たきりになり、呼吸困難で窓を開放して休む。
皮膚悪化、ケロイド状態になる。
握力低下、ものを掴む力もない。
不眠症が酷く、一日2〜3時間ほど。
光や音にも敏感になり、雨戸・カーテンも全て閉める。
ドアの開閉に驚き頻脈になる。
電話に出られない。
苛立ちが強く、腹立たしい。
視力が極端に低下。
文字を追えない。
首が動かせない。
足は氷のようで紫色に変色。
生きている気力もなく、死を考える。
2001.5.29〜9.29 日常生活を送る事が不可能になり、アトピーと漢方専門の病院に入院
少し改善がみられ退院し、自宅療養になる。
2002.5.20〜6.10 家族が持ち込んだ香水で、ショック状態を引き起こす。
悪寒、嘔吐、強烈な手足の痛み、痺れ、沈みこむような目まい、意識障害となる。
病院で点滴中、その点滴にてショック状態となる。
脳神経科に搬送されるが異常は認められない。
全身麻痺で、言語障害もあり、寝たきりとなる。
新しい病院内の空気は入院に耐えられず、空気清浄機を持ち込むが難しい。
治療法もないので退院を通知され、以前入院の漢方専門病院に転院する。
2002.6.10〜8.15 入院中、同室患者使用のポータブルトイレ用強力消臭スプレーで、又もショック状態をおこす。
呼吸困難、意識障害をひきおこす。
右半身の痺れが酷くそしゃくが出来なくなり、流動食。
下半身に力が入らないから、車椅子介助が必要になった。
同室者の使用するシップ薬も駄目になって、個室に移動。
病院自体は漢方専門なので大丈夫だったが、今回の入院では今まで感じたことのないものまで敏感になって反応していた。
物療リハビリと針治療、入浴療法によって病院内は補助歩行器で移動可能になるが、握力は戻らない。
まだ自立には沢山問題があったが、母の介護問題で急きょ退院となった。
歩行用の杖を持ち、車椅子での移動、介助人のサポートで帰宅する。
退院するも筋力低下により、杖・車椅子生活。 炊事をしようにも、包丁をもって野菜を刻む握力もなかった。
室内は杖と手すりが頼りだった。
2002.9.4〜 高知国立病院アレルギー科が、シックハウス患者を診てくれるという情報で、家族同行で受診する。
この病院も空気が悪く、院内で待つことは出来ず外で待機する。
担当医は病名もつかないし、治療法もないのは知っていて、何をしてもらいたいのだと言った。
私に何が起きているのかを知りたいと思って受診したのに、くる所が違うのではないですか、 精神科に行った方が良いのでは・・・とまで断言され、腹立たしいし悔しい気持ちでいっぱいになった。
家族も怒りを抑えるのに必死だった。
入院先の主治医と電話で治療経過を聞き、始めて検査をしてみようということになった。
今後はボランティア介助で通院する契約をNPOと結んだ。
血液検査、瞳孔検査、何回かの検査結果は、シックハウスという病名はつけられないが そのような症状でしょうといわれた。
2003.1.30
野焼きで呼吸困難になる。連日の野焼き。
農業用ビニール、農薬袋等物凄い臭いで、目まい、歩行困難、手足の痺れ・腫れ、興奮状態が 続き一睡も出来ない。
緊急用に簡易酸素マスクを購入、自衛手段を講じなければ命が脅かされる。
2003.7月 殆ど毎日農薬散布。
早朝6時から自宅前5メーター位の田んぼで散布が始まり、 戸締りが間に合わず吸い込む。
目まい、呼吸困難が続く。
24時間換気扇を止め、エアコンも吸気してしまうのでつけられない。
密閉された家の中はまるで、魔法瓶のよう。
野焼きと農薬散布は昼夜を問わず予告もなしにやってきて、空気汚染で苦しめられ益々病状悪化。 こんな日々がいったいいつまで続くのか、果てしない苦しみを思うと生きていくのも辛くなる。
2005.6
現在は、不眠は続いていますが、なんとか動けるようにはなりました。

一日の過ごし方は、健康な人のスピードではありません。 超スローライフなのです。

朝はまず、家中の全ての窓を開け、空気の入れ替えから始まります。
新聞(朝刊)はインクに反応がでるので、空気に触れさせてから読むのが日課。
リハビリの散歩は休みながらの20分が精一杯、それでも一日休むと股関節が動かなくなるので歩き続けなければなりません。
中枢神経のダメージが強いのでしょう。上手に汗をかくことができないので、30分ほどの半身浴で汗を出します。
最近では理解をしてくれる歯科医に出会うことが出来ました。
虫歯で苦しんでいましたが、スタッフの細心の注意と優しい心使いで、治療をうけることが可能になりました。
外科については現在治療しなければならないようなことはおきていませんから、安堵していますがこれも怪我や事故にあわないよう、充分注意をして、これ以上身体に負荷をかけないよう生活をおくることにします。

私の日常生活

まず自分の身の回りから、反応する化学物質を取り除きました。

私の場合・・・
例えば、香水、消臭剤、芳香剤(合成香料) ・合成洗剤・整髪料・ 歯磨き・シャンプー・リンス・石鹸(香料入り)・ドライクリーニングした衣類・化 粧品(香料やアルコール防腐剤などが配合)・防虫剤・殺虫剤・蚊取り線香・インク (本・新聞・マジックなど)・プラスチック製品・水道水(塩素消毒)・電磁波(家 電製品)・農薬を使用した食品・食品添加物・などなどです。

食事 ・・・
食べられる品目は発症以前と比べると、格段に少なくなってはいますが工 夫をして、取るように気を付けています。

掃除・洗濯・・・
化学合成品は使えないので主に粉せっけん粉石けん(抗酸化溶液活 用品http://www7.ocn.ne.jp/~ecopara/を参照)・クエン酸、重曹、酢、等を使って 昔ながらの清掃作業をしています。

運動・・・
蓄積された化学物質を排泄するため運動は欠かせませんが、体力のない私 はハードな体操は無理なので、ペットを連れての散歩を20分ほどしています。この 散歩も、サボってしまうと直ぐ股関節が動かなくなって大変辛くなります。

半身浴・・・
20分位・これは長く続けていますが私には効果的らしく、かなりの汗 がかけるのと、リラックスすることで、交感神経をダウンし、身体も心も落ち着いて 楽になれるのです。相乗効果です 日々何をするのにも、中枢神経障害があり、記憶をして何かをするという行為にしば しば支障をきたします。頼まれた事や約束事も全く記憶にないという、本当に困った ものです。(メモをして目につく場所に貼って、見た瞬間はあーそうだったと思って いても、直ぐ消しゴムで消し去ってしまうように真っ白になっています。) 体力維持も難しく、休みを取りながらになるので時間がかかり過ぎて間に会わないこともしばしばです。


化学物質過敏症(CS)の症状
【目】
かすみ *視力低下 * 物が二つに見える *目の前に光が走るように感じる *まぶしい *ちかちかする *乾き *涙が出やすい *ごろごろする *かゆみ *疲れ *目の前が暗く感じる

【鼻】
鼻水 *鼻詰まり *かゆみ *乾き *鼻の奥が重い *後鼻腔に何か流れる感じがする *鼻血

【耳】
耳鳴り *痛み *耳のかゆみ *音が聞こえにくい *音に敏感になった *耳の中がぼうっとする感じがする *耳たぶが赤くなる *中耳炎 *めまい

【口やのど】
乾き *よだれが出る *口の中がただれる *食べ物の味が分かりにくい *金属のにおいがする *のどの痛み *のどが詰まる *ものが飲み込みにくい *声がかすれる *喉頭に浮腫ができる

【消化器】
下痢や便秘 *むかむかして吐き気がする *おなかが張る *おなかの圧迫感 *おなかの痛みや痙攣 *空腹感 *胸焼け *げっぷやおならがよく出る *胃酸の分泌過多 *小腸炎や大腸炎

【腎臓・泌尿器】
トイレが近くなる *尿がうまく出ない *尿意を感じにくくなる *夜尿症 *膀胱炎 *腎臓障害 *インポテンツ :性的な衝動の低下や過剰

【呼吸器・循環器】
せきやくしゃみ  *呼吸がしにくい *呼吸が短くなったり呼吸回数が多くなる *胸の痛み *息遣いが荒くなる *喘息 *脈が速くなる *不整脈 *血圧が変動しやすい *皮下出血 *寒さに対して皮膚の血管が過敏になる *血管炎 *にきびのような吹き出物が出やすい *むくみ

【皮膚】
湿疹、蕁麻疹、赤い斑点が出やすい *かゆみ *引っ掻き傷ができやすい *汗の量が多い *皮膚が赤くなったり青白くなったりしやすい *光の刺激に対して過敏になる 【筋肉・関節】 筋肉痛 *肩や首がこる *関節痛 *関節が腫れる

【産婦人科関連】 のぼせたり、顔がほてったりする *汗が異常に多くなる *手足の冷え *おりものが増える *陰部のかゆみや痛み *生理不順 *不妊症 *生理が始まる前にいらいらしたり、頭痛、むくみなどがある *感染症にかかりやすくなる 【精神・神経】 頭が痛くなったり、重くなったりする *手足のふるえや痙攣 *うつ状態や躁状態 *不眠 *気分が動揺したり不安になったり精神的に不安定になる *記憶力や思考力の低下 *食欲低下 *いらだちやすく怒りっぽくなる

【その他】 貧血を起こしやすくなる *甲状腺機能障害 ※人によって現れる症状が異なり、広範囲の症状が現れる (宮田幹夫・北里研究所病院臨床環境医学センター客員部長著「化学物質過敏症」(保健同人社)より)

患者の反応を引き起こす主な化学物質など
新建材(合板や塩ビ壁紙、防炎処理カーテン、トルエン・キシレンなどが含まれた塗料など)、農薬(防虫剤、殺虫剤、シロアリ防除剤、畳の防虫シート、蚊取り線香、農薬を使用された食品など)、芳香剤(トイレ用パラジクロロベンゼンなど)、たばこ、香水、香料、整髪料、ドライクリーニングされた衣類、インク(本、新聞、マジックやサインペンなど)、合成洗剤、塩化ビニール、プラスチック、食品添加物、塩素(水道消毒用など)、電磁波(家電など)、香りの強い天然の木(ヒバ、ヒノキなど)、カビ(すべて個人差ありり)

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